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なまこのスレイヤーズ・ゼルアメ中心のブログです。 各種版権元とは一切関係がございません。
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しまった・・・
ギフトもリンクもポルノグラフィティだ・・・←


本日素敵なブログのリンクを一件v
「いえまでもうすぐ」
手ブロでおなじみの、ぴーたきさんがブログを開設されましたーvvv
さっそくリンク頼んだところ、快くOKしてくださり、
さっそく貼りましたーvvv
萌え萌えなアメリアがテンコ盛りです!!
そんな姫に優しい目を送る、クールビューティーなゼル岩が・・・!!
鼻血がでること請け合いです!!笑
是非是非皆さんも素敵なゼルアメに浸りましょうーvvv

そして本日ようやっとアップできるギフトですv
ぜるあめBOXのゆいさんから、
ゆいさん宅の一周年企画でリクエスト小説を、
い た だ い て しまいました――――vvv
もちろん、リクエスト内容は「ゼルアメ学園もの」です!!
とりあえず学園もの!!
あたしもそろそろ書きたい学園もの!!!
素晴らしすぎる小説を、いただきましたvvv
ちゃーんと公開する許可もらってv
続きから是非是非閲覧必見です!!!
この季節にぴったりの素敵小説です。

あー!!絵がかきたい・・・

[追加]:ゆいさんの小説を読みやすくしました!!ふう!!w


光の中で


 
 冷えた窓に手をつけ空を見上げると、ふわりと白い羽のようなものが落ちてきた。
 あっ、と小さく呟き、思わず手を伸ばすけれど、窓に隔てられた手がそれに届くはずもなく、
 次から次にそれは目の前を通り過ぎ去っていく。
 
「リナさん!雪が降ってきましたよ!!」
 
 振り向きながら叫ぶと、後ろの席で日誌をつけていたリナさんも窓の方を見た。
 
「あ、ホントね。どおりで寒いと思ったわ」
 
 でもリナさんは私ほどは嬉しくないようで、ほんの少しだけ顔をしかめ、
 膝に掛けていたストールで体を包みだした。
 
「天気予報で今夜から寒くなるって言ってましたもんね。
もしかしたら明日の終業式は雪になるかもしれませんよ。そしたらホワイトクリスマスですね」
 
 私の言葉にリナさんはますます体を縮こまらせて震えている。
 
「あたしは寒いの嫌いだもん。終業式の後、キャンドルパーティもあるのに寒いと出るのヤになるじゃん」
 
 キャンドルパーティというのは厳しいこの学園で唯一生徒達に人気のイベントで、
 二学期の終業式のあと、つまりクリスマスイブの日、
 夕方から夜にかけて生徒全員でキャンドルを灯して聖誕祭を祝うのだ。
 クリスチャンの学園ならではのイベントで、大事なクリスマスイブが学校行事で潰れることになるのだが、
 不満を口にする生徒は意外にも少ない。
 
「でも初めてのキャンドルパーティが雪って素敵じゃないですかぁ」
「あたしは綺麗な雪より寒さの方が重大な問題なの!ほら、雪が酷くなる前に帰りましょ。
ちゃんと戸締まりしてよね!」
 
 本当に嫌そうにリナさんが首を振るのを見届けると、私はしぶしぶ教室の窓の鍵を閉め、
 次に廊下に出ると教室の前の窓の鍵をチェックした。
 その時、廊下の向こうから足音が二つ聞こえた。
 
「あ、あれアメリアじゃないか?」
 
 そう言ったのはガウリイさんだ。
 こちらに向かって歩く影は二つ…もう一つは…。
 
「ガウリイさん!ゼルガディスさん!!今から帰るんですか?」
 
 二つの影を捕らえると思わず名前を叫んでしまった。
 軽く手を振るガウリイさんに駆け寄ると、相変わらずの優しい微笑みが私を迎えてくれる。
 
「あぁ。リナを迎えに来たんだ。もう終わるか?」
「はい。もう後は戸締まりをして電気切って終わりです」
 
 二つ上のガウリイさんとゼルガディスさん。
 ガウリイさんはリナさんの恋人で、リナさんを本当に大切にしていて見ているこちらまで幸せな気持ちになれる。
 私はリナさんとガウリイさんが一緒にいるのを見るのがとても好きだった。
 
「アメリアあんた何して…ってガウリイ!?あんたまだいたの!?」
「まだいたのって、お前さん宿直だろ?遅くなるのに一人で帰すわけにいかないだろう?」
 
 優しいガウリイさんの言葉に思わず頬がほころぶ。
 いつもは強気のリナさんもガウリイさんのこういう台詞には弱いみたいだ。
 
「だからアメリアがこうして手伝ってくれてるんじゃない。一緒に帰ろうって…」
「あ、私はいいですから…!折角ガウリイさんが来てくださったのに」
 
 仲良しカップルの邪魔をするのは正義に反するというもの。
 明るい道を通れば危険もないし、そもそもまだ早い時間なのだから。
 
「だってあんた一人になっちゃうじゃない。わざわざ待っててくれたあんたを一人で帰すことできないわよ」
 
 そう言いながらリナさんがガウリイさんを追い返そうとしている。
 面倒見のいいリナさんが私を一人放り出すとは思えなかったけれど、これだけは私だって譲れない。
 反論しようと口を開いたその時だった。
 
「こいつなら俺が送ってってやる。それなら文句はないだろう」
 
 びっくりして息が止まるかと思った。
 横で静観していたはずのゼルガディスさんが私の頭をポンポンと叩いている。
 
「ゼルが?でも…アメリアはあたしと帰る約束してて…」
「いいんです。私ゼルガディスさんとお話したいことがあったので、ゼルガディスさんと一緒に帰りたいんです」
「え?そうなの?それならいいんだけど…」
 
 チラリとリナさんがガウリイさんを窺うと、ガウリイさんはにっこり笑って頷いている。
 
「じゃあ、後はガウリイさんにお願いします。ゼルガディスさん、帰りましょう!」
 
 急いで鞄を取ってくるとゼルガディスさんの手を掴み歩きだした。
 鼓動の音が繋いだ手にまで響いて、ゼルガディスさんにまで伝わってしまうんじゃないかとすごく怖かった。
 
 
 外に出るとさっきよりも雪が多く舞い降りてきていた。
 さすがにまだ積もるほどではないけれど、それでもこんまま一晩中降り続けば明日の朝、街は銀色の世界に変わるだろう。
 
「明日は雪が積もるかもしれませんね」
「面倒だな。終業式だというのに」
 
 リナさんと同じような答えに私は思わず吹き出してしまった。
 
「リナさんも同じようなこと言ってました。やっぱり小さな頃から一緒にいると似てきちゃうものなんですね」
「あいつになど似ててたまるか。大体ガウリイは俺以上にリナと一緒にいるが全く似てはいないだろうが」
 
 そういえばそうだ。
 ガウリイさんは誰にでも分け隔てなく優しく、
 ガウリイさんにはどんなことでも話せる信頼できる大好きなお兄さんだ。
 もちろん言うまでもなくリナさんには全然似ていない。
 
「それもそうですね。でもリナさんとゼルガディスさんはなんとなく似てるとこあるんですよ」
「そんなことよりアメリア。話ってなんなんだ?」
 
 そういえばすっかり忘れていた質問に、私はつい足を止めた。
 ウキウキとした心が急に落ち着き、さっき教室を出るときに高鳴っていた心臓がまた激しく鳴り出す。
 振り返るゼルガディスさんを見つめ返し、私は冷たい空気を吸い込んだ。
 肺が冷えた空気を纏い背筋が伸びる。
 
 言いたいことがあった。
 ずっとずっと言いたいことが。
 何度だってチャンスはあったのに、どうしても一歩を踏み出すことができなかった。
 恐らくは今が最後のチャンスだろう。
 ゼルガディスさんと明日のパーティを一緒に過ごしたいとお誘いできるのは。
 
 この学園に入学してすぐにリナさんとお友達になり、
 そしてすぐにリナさんの幼なじみである二つ年上のガウリイさんとゼルガディスさんを紹介してもらった。
 多分初めて出会った時だと思う。ゼルガディスさんを好きになったのは。
 一目惚れで恋をして、冷たいのに時折見せる今日のようなさりげない優しさを知り、
 どんどん好きになっていった。
 言いたくて、ずっと言えなくて。
 いつの間にか冬になってしまった。
 
 ゼルガディスさんがこの学園を卒業するまであと3ヶ月もない。
 ゼルガディスさんが卒業してしまえばもう会えなくなる。
 そんなせっぱ詰まった状況まで追いつめられてようやくゼルガディスさんを誘うって決心したのに……。
 当日に渡される男女色違いのキャンドルを互いに交換出来ればずっと傍にいられるっていうこの学園に伝わる伝説に肖って、
 叶うなら私もゼルガディスさんと…と思っていたのに…。
 
「いえ、特にお話があるわけじゃなくって…ああでも言わなきゃリナさんガウリイさんと一緒に帰るって納得しないと思ったんです」
 
 ほら。また言えなかった。
 そんな私の気持ちにゼルガディスさんが気づくはずもない。
 いつもの私が無茶をしたときに見せる呆れたような顔で薄く微笑むと、
 
「そうだと思っていたがな」
 
 そう言った。
 
 
 翌朝目が覚めるとまだ真夜中かと思わせるほどに静かで、
 私は目覚ましを手に取り時間を確認すると、やはりいつも通りの朝の時間で首を傾げた。
 
「あ、もしかして!」
 
 ふと思い至り、思い切りカーテンを開けると眩しいほどの光が私の視界を照らし、思わず目を閉じた。
 瞼の向こうからも感じるキラキラとした光の気配に、寒さも吹っ飛んで私はベッドから飛び起きる。
 慌てて朝食を済ませ支度をし鞄を掴んで外に出ると、そこには一面に広がる雪景色。
 
「わぁ…!!綺麗です!!」
 
 うっとりと見とれていると、横からサクッと雪を踏む音が聞こえた。
 
「アメリア、おはよう」
 
 驚いて声の方を向くと、そこにはリナさんが立っていた。
 
「え?リナさん!どうしたんですか?」
「今日はアメリアと一緒に学校行こうと思って」
 
 一緒に登校するのは珍しいことじゃない。
 でもリナさんが私の家に寄って学校に行くには少しだけ逆戻りになるから、
 いつもは途中で待ち合わせるのに。
 
「じゃあいつものところで待っていてくださったらよかったのに」
「いいのよ、あたしがそうしたかったんだから。雪も積もってはいるけど、もうやんでるしね」
 
 そう言いながらリナさんはにっこりと笑った。
 
「ところで…あんた昨日ゼルに言えたの?」
 
 心配半分、興味半分といった様子で私の方を見てくるリナさんの視線に私は一瞬固まり、
 次の瞬間には激しく動揺し、叫んでしまっていた。
 
「ええぇぇぇっ!!な、何がですか!?言うって何をですか!?」
 
 もちろん私はリナさんには自分の気持ちを言ってはいない。
 「赤い糸切り」の異名を持つリナさんに大事な想いを打ち明けられるはずもない。
 
「あたしの目を誤魔化せると思ってんの?あんたが一体誰を見てるかくらいお見通しなんですからね!」
「あうぅ…」
 
 唇を噛みしめ何も言えないでいるとリナさんが私の頭をなでた。
 
「でもあんたがゼルをねぇ。確かにあいつは一見冷たそうに見えるけど本当は優しいヤツだし、アメリアが好きになるのわかるわ」
 
 思いの外リナさんは真剣に私の想いを見ていてくれたみたい。本当に嬉しそうにうんうんと頷いている。
 それを見て私も覚悟を決めた。
 
「あの…ずっと黙っていてごめんなさい」
「そりゃあ何にも相談してくれなかったことはちょーっと寂しいかなって思うけど、それだけアメリアも真剣ってことだもんね」
「もうすぐ卒業なんですよね。そうしたら今みたいに毎日会えることなんてなくなっちゃうんですよね」
 
 リナさんがいてガウリイさんがいて私がいて…そしてゼルガディスさんがいる。
 四人でワイワイと過ごしてきた日々が終わる。
 
「そうね。でもあたしがどうにかして遊びに誘ってあげるわよ」
「ありがとうございます。でも…きっと卒業して大学に行っちゃうと綺麗な人とかいっぱいいて私のことなんてすぐに忘れちゃいますよね。きっと……」
 
 どうして私はゼルガディスさんより二つも年下なんだろう。
 追いつきたくても追いつけない。
 どんなに頑張っても同じ歳にはなれなくて…ゼルガディスさんは先に卒業してしまう。そしてもう手の届かないところに行ってしまう。
 
「アメリア…」
「だから最後にせめて今日のパーティを一緒に過ごしたいなぁとか思ってたんですけど…結局言えませんでした」
 
 ポロッと涙がこぼれた。
 会えなくなる、そう思うだけ寂しい。
 そして遠い思い出になってしまう。
 遠い未来に懐かしく思い出されるだけの、ただの思い出に。
 そっと差し出されたハンカチを受け取ると、必死に笑った。
 いつも明るいリナさんが心配そうな瞳をしている。
 
「でも、まだ今日がありますから!」
 
 そう、昨日は言えなかった。
 でもまだ今日のパーティまで時間がある。
 それまでに言えたら…まだチャンスはある。
 
「そうね。まだ時間はあるものね」
 
 
 私に協力するというリナさん言葉を私は丁寧に断った。
 心配してくれていることはわかっている。
 でもこれだけはどうしても私の力だけでどうにかしたかった。
 そのことをリナさんもわかってくれたのだろう、
 「強情ね」と言いながらも笑って許してくれた。
 何よりもリナさんにとってもガウリイさんと過ごす最後のパーティなのだから。
 きっとリナさんのことだから、もし私が言えなかったらリナさんは私を心配してガウリイさんと過ごすどころで はなくなるだろう。
 リナさんは何だかんだ言っても優しい人だから。
 そしてガウリイさんもそんなリナさんを何も言わず受け入れる。
 そんな優しい二人を、私のことに巻き込むわけにはいかない。これは私の問題なのだから。
 大丈夫、きっと言える。
 きらきらと光る雪を眺めながら私は一人しっかりと強く頷いた。
 
 
 そう決意したもののそう簡単にいくはずがない。
 大体にして学年が二つ違うのだ。
 日々を過ごす校舎にしても私は一階でゼルガディスさんは三階。
 わざわざ会いに行かなければゼルガディスさんには会えない。
 せめて逆だったならまだ会うチャンスもあったかもしれないのに。
 そんなことをうだうだと考えているうち終業式が終わり、
 午後からは講堂で簡単な集会が行われ、あっという間に時間だけが過ぎていった。
 気がつけば中庭ではもうすでにパーティの準備が進められている。
 あと三十分もすればここに多くの生徒が集まりだすだろう。
 教室の窓からその光景を眺めながら、ポロッと涙がこぼれた。
 
 どうしてこんなに好きなんだろう。
 どうしてこんなに苦しくなるんだろう。
 こんなにゼルガディスさんしか見えていないのに。
 なのに言えない自分が情けない。
 
 机に伏せ顔を埋めて涙で崩れた顔を隠していたけれど、きっともうすぐリナさんが帰ってくる。
 そして私の様子を見てきっとすべてを悟るはず。そうすればリナさんは私のことを心配してしまう。
 こんな大切な日にそんなことはさせられない。
 私は席を立ち、教室を出ると階段を上っていった。
 目指すのはゼルガディスさんの教室ではなく、まだその上の屋上。
 キイッと小さく軋ませてドアが開く。
 冷たい空気に私の吐く息が白く染まった。
 慌ててコートを着て、誰にも踏み荒らされていない雪を踏む。
 中庭が見えるところまで歩くとホッと息をついた。
 ここからならゼルガディスさんがどこにいても見つけることが出来る。
 もうすでにキャンドルを持ったそこに集まっていて、幸せそうなカップル達の笑い声が響いている。
 目を凝らしてみてもまだゼルガディスさんの姿は見えない。
 
「はぁ。結局言えず終いですね」
 
 一人呟くと涙が後から後からあふれてくる。
 でもこの涙は自業自得なのだから。
 チャンスはたくさんあった。それを生かせなかった私のせい。
 情けなく庭を眺めるしかできない私の目に次々と灯されるキャンドルが映る。
 遠い遠い世界の出来事のように綺麗だった。
 雪の中の無数の灯火。
 ただ私にはその美しい世界に入る資格がない。多分二度と。
 あの場所に一緒にいたいと望んだ人はもう来年ここにはいないのだから。
 
 諦めとともにもう一度中庭をのぞき込むとそこに一際輝く光があった。
 リナさんとガウリイさんだ。
 なにやらガウリイさんが怒られているようだけれど、幸せそうな声に思わず笑ってしまう。
 その時、ふと気づいた。
 
「あれ?ゼルガディスさんがいない…?」
 
 屋上からは広い中庭全体が見渡せる。
 もうずいぶん薄暗くなってしまったけれど、私がゼルガディスさんを見逃すわけがない。
 
「どこに行っちゃったんでしょう…」
 
 遠くから見つめる資格もないってことなのかな、とまた泣けてきた時、屋上のドアが開けられる気配がした。
 慌てて顔を拭い気持ちを落ち着けていると、
 
「さぼりか?珍しいな」
 
 そう言ったのはゼルガディスさんだった。
 
「あ、いえ…その…そういうつもりじゃ」
 
 なぜゼルガディスさんが突然ここに来たのかわからず両手を顔の前で振り取り繕うとすると、
 ゼルガディスさんが呆れたようにため息を漏らした。
 
「まさかこんなところにいるとはな、探しても見つからんはずだ」
「え?」
 
 何を言ったか聞き取れず聞き返すと、ゼルガディスさんは途端に視線を逸らして下を眺めている。
 
「ったく、リナとガウリイはこんな遠くからでもどこにいるかわかるな」
 
 再びため息混じりの声に私は必死に笑みを浮かべて頷いた。
 
「リナさん幸せそうですね、ガウリイさんも。羨ましいです」
「リナのヤツこんなイベントには興味ないとか言っていたがちゃっかりガウリイとキャンドルの交換していたぞ」
「当たり前じゃないですか。ガウリイさんは今年で最後なんですから、本当はリナさんも嬉しいはずですよ」
 
 普通に話しながら、私の心臓はうるさいくらいに鳴り響いていた。
 まさかこんな風にゼルガディスさんと過ごせるなんて。
 きっと賑やかな場所が苦手なゼルガディスさんはどこか人気のないところへ避難しているうちにここに来てしまったのだろう。
 残念なことにここには私がいたのだけれど。
 
「そうか、最後なんだな」
「もうすぐ卒業ですもんね」
 
 自分で口にしたくせにそれだけで胸が抉られる気がする。
 
「最後の光景だな。まぁあいつらはこんな伝説などという曖昧なものなどなくてもこれからもずっと一緒にいるだろうがな」
「そうですね。あんなに仲良しなお二人ですもんね」
 
 そう。きっとそんな伝説に頼らなくてもリナさんたちはずっと一緒にいる。
 それが本当に羨ましかった。
 二人の絆は決して消えることなどなくって、きっと傍にいることこそがもう当然で自然なのだと思う。
 離れることなんて思いつかないくらい。
 でも、私は……。
 
「叶うなら、俺もそんな風になりたいものだが…アメリア」
「はい?」
 
 沈む思考に突然名を呼ばれ、思い切り顔を上げる。
 真っ直ぐな視線が私を貫いた。

 
「アメリア。お前が好きだ」
「え?」

 
 突然告げられた言葉の意味が分からず、何も答えられない。
 ただゼルガディスさんを見つめるだけ。
 そのゼルガディスさんは私を見つめたかと思うと困ったように眉を下げた。
 
「本当はもっと早くに言うつもりだったんだが、告げてしまえばもう二度とお前が俺に笑顔を向けてくれなくなると思うと踏ん切りがつかなくてな…」
 
 ゼルガディスさんらしくない表情。
 ゼルガディスさんらしくない弱い声。
 ゼルガディスさんが告げたことは…全部私が言いたかったこと。
 ずっと言いたくて言えなかったこと。
 
「ア、アメリア?」
 
 気がつけば私の目からは涙がボタボタと落ちていた。
 
「すまん…。突然だったな…。悪かった、本当に」
 
 声が詰まって何も言えなかった。
 でもそうじゃない。そんな顔をさせたくない。
 私は必死に首を振って否定を示した。
 
「ち、違い、ます。私、私は…」
「アメリア?」
 
 心配そうなゼルガディスさんの声と瞳に私は手を伸ばした。
 縋るようにゼルガディスさんの腕に触れると私は声を絞り出す。
 
「…言いたかったんです、ずっと。このパーティをゼルガディスさんと過ごせるのは、今年が最後だからって…一緒にいたいって、言いたくて…」
 
 喉が締め付けられて声が出ない。
 でもこれだけは言わなくては。
 
「私…出会ったときからずっとゼルガディスさんのことが好きでした…!ずっと傍にいたいのは私の方なんです!」
 
 言い終わると同時にゼルガディスさんが私の腕を引く、そしてすっぽりとゼルガディスさんの腕に抱きしめられた。
 
「ゼル…!」
「ずっとこうしたかった。お前が望むなら俺はお前の傍を離れない」
 
 耳元で囁かれゆっくりと体を離されたかと思うと、今度はそっと唇を重ねられた。
 初めて触れるゼルガディスさんの唇はとても優しくて、涙が溢れるほど幸せだった。
 
「アメリア。キャンドル出せ」
 
 涙を拭っていると突然青のキャンドルを手渡された。
 反射的に私の持っているキャンドルを差し出すと、ゼルガディスさんは静かにそれに光を灯した。
 
「伝説など信じるわけじゃないがな、まぁ折角だしな」
 
 そう言うゼルガディスさんの耳は真っ赤だった。
 
「はい。ずっと傍にいてくださいね、ゼルガディスさん」
 
 
 小さな二つの灯火に掛け替えのない気持ちを乗せる。
 それはこれから先もずっと一緒という証なのだから。
 
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ありがとうございます。
リンク貼っていただき、有難うございました。
なまこさんちのリンクに入れて頂いて、嬉しい限りです。
そして、こちらもリンク貼らせてもらってもいいですか?
 よっ、宜しくお願いしますっ。(><) 
ぴーたき URL 2009/12/12(Sat)23:39:26 編集
ぴーたきさんへv
リンク貼りましたーvv
そしてぴーたきさんも貼ってくださる…!!??
嬉しいです――――vvv
どうぞこんな辺境の地でよければ、
どうぞばしばし貼ってください!!
こちらこそよろしくお願いします!!
なまこ 2009/12/13(Sun)11:37:16 編集
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