なまこのスレイヤーズ・ゼルアメ中心のブログです。
各種版権元とは一切関係がございません。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「おやすみなさい、ゼルガディスさん。」
隣の部屋の彼に、本日最後の言葉を贈る。
その中に、私の持ちうる限りのとびっきりの愛がつまってるって、わかってますか?
もちろん、普段あなたに捧げる言葉には全て愛を加えているんですけど、
今日を締めくくる最後の言葉はとびっきり。
いつも独りだったあなたが、眠るという孤独な空間の中、独りに苦しまないように。
呪文を唱えるんです。
あなたが夢の中でも幸せでいますようにって。
一応色々考えて私だって言葉発してるんですよ。
ノーテンキ曇りのち晴れーなんて、言わないで下さいねーっだ。
「・・・」
あれ?
おかしいですね。
いつもならすぐ、『あぁ。』とか、『腹出して寝るなよ』とか、
返事をくれて部屋に入るまでその背中を見られるのに・・・
今日は何も言わないで私をじっとみてます。
はぁ・・・
何考えてるかわかんない顔も、素敵です。
ぼぉっと考えていると、
いつの間にか目の前に影がさした。
見上げるとそこには
大好きな、人。
「・・・忘れ物」
そう私の耳元で、聞いたこともない、かすれた甘い甘い彼にしか出せない声で呟いて。
私の顎は無理矢理あげられました―――
伝わっちゃったんでしょうか?
聞こえちゃったんでしょうか?
私が『おやすみなさい』に込めた、あなたへの愛が。
そしてあなたは優しく受けとめてくれたんですね。
『腹出して寝るなよ』とデリカシーの欠片もない言葉をまた甘く囁かれ、
ゼルガディスさんは部屋に消えていきました。
―――おやすみなさい、ゼルガディスさん。
でも私は、顔が熱くて眠れそうにありません。
PR
この記事にコメントする