なまこのスレイヤーズ・ゼルアメ中心のブログです。
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目の前で力つき、
彼女の足が役目を放棄し、
彼女自身が崩れる前に抱き留めた。
なんとしてでも支えたかった。
なんとしてでも、守りたかった。
周りには依頼人である領主の姫君の行く手を阻む、
大勢の野盗がズラリ。
アメリアの手で大半は倒れたが、
まるで巣を破られた蟻のように、
枯れることなく湧き出る腐った連中に、
おれは大切なアメリアを抱え守りながら、
無意識に殺気を放つ。
それだけですくむ連中に向かって、
いや、むしろ、
そこで全骨格筋を震わせ、
必死に何かに祈っている、世間知らずの未来の指導者に、
分からせたかったのかもしれない。
こいつが、どれだけ価値のある女であるか、を。
少なくとも、
―――おれにとって
「身を呈して国民を守るのが王族だろうが。
自分を省みず、他人の力になることを一番に考えるのが指導者だろうが。
そんな奴だからこそ周りが着いてくる。
どうしようもなく惹かれる、特別な立場に君臨する。」
彼女はまだ恐怖に震えてはいるが、
その瞳は衝撃をうけた色を発していた。
おれは「王女」であるアメリアが好きではない。
だが、「王女の気質」を持ったアメリアという存在が、
「だから・・・どうしようもなく愛しいんだ。
アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンを・・・!!」
目を閉ざしている彼女には
決して聞かれてはならぬ本音を呟き、
今度は呪文を唱える。
――――――――
どっかの領主の娘さんの護衛を頼まれたゼルアメ。
娘さんは可愛いアメリアを姫と知らぬが故に、
私は高貴な血筋だの、
女魔動士などはしたないだの、
言いながらゼルの気を引こうとしておりまして、
そんな中出た数だけの野盗から
娘さんをかばって負傷したアメリア。
という場面からの文章でした(´・ω・`)フロム携帯
突発文・・・!!汗
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